※注意 この記事にはネタバレが含まれます(ささのさは原作未読です)。

公開前に上映中止か? なんて内容と関係のない所で話題になった作品。

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あたい、千眼美子になる!!

結果的にエンドロールは清水富美加名義で、何事もなかったように上映された。

いま、清水富美加としての最後の闘いが始まる……

東京喰種 トーキョーグール
ポスター

監督 萩原 健太郎
出演 窪田 正孝
    清水 富美加
    大泉 洋
    鈴木 伸之
公開 2017年
オススメ度  ★★★☆☆(3/5)

主人公はどう見ても交際経験のない男子大学生 金木研。
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(演・窪田正孝)

そんな彼にも遂に春が訪れようとしていた。


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(演・蒼井優)
というのは嘘でしたわ。彼女は人間を食べて生きる喰種(グール)という存在。彼女に恋した主人公はまんまとハメられ食べられようとしていた。
怪物ホラーとしてはお約束の展開ですわね。ビジュアルも悪くなくってよ。
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襲われる主人公。しかし間一髪のところで起きた事故によりリゼが死亡。主人公は瀕死のまま病院に運ばれる。そこで医師は死亡したリゼの臓器を主人公に移植。結果、命を取り留めるためとはいえ、望まぬカタチで金木研は喰主(グール)になってしまう。

主人公が今まで食べてきたものは、ことごとく不味くて食べられなくなり、人間を見れば食べたくて仕方がないように体が変わってしまう。
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やべー奴と化した主人公。

やはり映画で舌だしてるような奴は、やべー奴しかいないのですわ。
マジックアワー
(映画『ザ・マジックアワー』より)

この辺りの主人公が人間と喰種の間を行ったり戻ったりする、葛藤シーンは窪田正孝さんの必死の演技が相まって強烈でした。

そして物語は進み、友達が他の喰種(グール)に食べられそうになるピンチを経て、主人公が覚醒して赫子(かぐね)という触手みたいなものを出せるようになる。
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……これは豚ヒレブロック肉ですわね(庶民並感)

そして助けた友達だろうと、食欲が我慢ができずにペロペロしてしまう主人公(吸血鬼ものでよく見るやつ)
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これはある種のファンも狙ってますわね。

さすが窪田正孝さん!!
浣腸器 窪田
(浣腸注射器を持って鋭い眼光を放つ窪田さん:映画『ヒーローマニア-生活-』より)

タイポ2

タイポ3

タイポ4

喰種か人間か……どっちの立場にも居られず、心が揺れる主人公ではあるが、弱き喰種が無慈悲に殺されている現実をぶち壊すべく、体術のトレーニングをしてラストバトルへ突入。
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(喰種対策局のマッドな奴こと真戸役 大泉洋)

主人公も体を鍛えてパワーアップ
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……触手まで変わるの?

タイポ1

アクションシーンでは喰種(グール)のスペックが軽く人間を上回っているので、人間側を応援したくなる気分でした。トレーニングシーンではヒロイン千眼さんから「喰種は骨折くらいすぐに治るんだから怯むな」みたいなセリフがあったので、やるかやられるかの緊張感があんまりなかったですわ。

赫子(かぐね)のCGっぽさは若干気になりますが、それでも
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みたいなカットはすごくカッコ良かったです。

主人公の赫子(かぐね)は舌をモチーフにしているんでしょうか。舌出してるシーンが多いですし、もともと喰種だったリゼさんが大食いと言っているシーンがありましたから、設定的におかしくはない?

……つまり豚ヒレブロック肉ではなく牛タンブロック肉(貴族並感)!!

ともあれ、一個一個のアクションが相手を食べようとしていると考えると、それはそれで恐ろしく感じます。

最後は今までコーヒーで空腹を紛らわせていた(その状態でトレーニングできたのか)主人公の食欲が暴走するも、何とか踏みとどまり戦闘を放棄。

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(最後まで舌だしてる…… あとCGで舌を黒く加工してる?)

喰種(グール)という非日常な現実の中の日常に回帰していくのでした。ヨカッタネ。

それにしても喰種がどれくらい存在しているのか映画では明かされていませんが、子孫を遺せて、その子も喰種になるようですし、あの世界では喰種の食事のたびに人死にがでるのだから、相当な数の人間が減ってるはず…… そのわりに世界は平和な様子ですね。

喫茶あんていくは狩りのできない人間のために、自殺した人間の肉を提供していましたが、はたして供給は追いついているのか……
狩りができない喰種が自殺・他殺の肉を気にしたりするのかも少し疑問でした。普通の人間でも屠殺工場に抵抗はあっても、普通に牛・豚・鶏を口にしていますから。自分が狩っていないのなら、生きていた人の尊厳を無視して食べても良いみたいなスタンスの喰種とか多そうだと思いました。まぁ喰種も色々ということなんでしょうけれども。

そういう訳で喰種の世界観もまだまだ分からないことだらけなんですが、人間側である喰種対策局も全貌のゼの字も見えてこなかったです。過去に喰種と何らかの因縁があったような感じの真戸も、何の掘り下げもなしに死んじゃいましたし、死んでもカタルシスが生まれることはなく、一体何者だったのかという謎だけが残ってました。

という訳で、世界観を把握する前に映画が終わってしまいましたが、最近の漫画原作の実写映画の中ではビジュアル・演技ともに良くできていて、怒りの出てこない良作でした。続編の公開を待ち望んでおります。


でも、次作があったとしても清水富美加さんを見れないと思うと残念ですね。

さらば青春、されど青春。
(これが本当のアタシ)

……見なくってよ(多分)