『夜は短し歩けよ乙女』


夜は短し歩けよ乙女
 

  • 監督 湯浅 政明
  • 出演 星野
  •     花澤 香菜
  • 公開年 2017
  • 制作国 日本

 

黒髪の乙女に恋する先輩は今日も「なるべく彼女の目にとまる」ナカメ作戦を遂行していた。しかし外堀が埋まるばかりで中々進展はない。そんな彼女の周りでは珍事件が巻き起こり…… 

 

お久しぶりです。

原作 森見登美彦×監督 湯浅政明が再びタッグを組むということで見て参りましたぞ。

 

評価 ★★★☆☆ (3/5)

 

映画代分くらいは楽しめました(*・ω・)ノ

個人的には原作版『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦作品の中で万人受けする、初めに薦めやすい本だと思っていたのですが、映画版は原作ファン向けであって、初見の人が楽しめるかは55分の気がしますぞ。

 

映画を見て楽しめるか重要なポイントとしては 主人公に愛着を持てるか? という点が大事になるかと。映画を見た率直な感想としては先輩の喋るシーンが思ったより少なかったような……。

先輩(主人公)はナカメ作戦など言っても結局はタチの悪いストーカーな訳で、個人的には原作のあの語り調子の良さと不遇の扱いを受けているところから彼に愛着が湧くのです。ただ映画では乙女(ヒロイン)のシーンが取り分け長く描かれていると感じる分、先輩の語りも減っているのもあって、人によっては感情移入がしづらい愛嬌もないただのストーカーみたいに見えるかも?

 

パンツ総番長のミュージカルシーンも面白かったけど、主人公とヒロイン以外の恋路を長々と見せつけられるのも どうなんだろうと思いますな。女装事務局長が女声で歌い始めた時は流石に悪寒が走った。声優が嫌いな訳ではないけど、特報で「リリカルなのは」が流れてるけど、お茶の間が凍る体感を映画館で食らってしまった感。ただオーバーオールの娘(紀子さん)が報われて良かった。彼女が一番かわいかったですので。パンツ総番長も可愛いけど。

 

映画の尺と言う都合上、一連のストーリーを一夜の出来事に改変したのは上手いと思いながらも、自分の中では賛否両論。乙女の頭の中で先輩像が変に大きくなって意識してしまうのは会ってない期間がそうさせたのでしょう派の私と でも樋口師匠が乙女に向かって「君といると、夜が伸びる感じがするね」みたいな台詞が素敵だから良いじゃない派の私がいるので、まだ決着がつかない感じ。

原作で好きだった『樋口式飛行術』を教えてもらうシーンがカットされたのと、乙女がお見舞い先で先輩のことを間接的に聞くシーンが思いのほか軽く処理されていたのが気になったけど、自分が好きなだけだからね、しょうがないね。その後のジョニー乱舞は面白かったし映像ならではで興奮しましたぞ。

 

一番の文句はラストあたりで乙女の回想シーンが流れますが、あそこで東堂(痴漢)がヒロインの胸触ってる所なんて使うべきじゃないヽ(#`Д´)ノ

 

文句もありましたが、最後の乙女が頬を赤らめるシーンは最高で見てるこっちにも達成感がありましたぞ。

オススメ原作

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング
2008-12-25


湯浅監督の凄い映画
マインド・ゲーム [DVD]
今田耕司
レントラックジャパン
2004-12-22