『チョコレートドーナツ』


チョコレートドーナツ

  • 監督 トラヴィス・ファイン
  • 出演 アラン・カミング
  •     ギャレット・ディラハント
  •     アイザック・レイヴァ
  • 公開年 2012
  • 制作国 アメリカ

 

1970年代のアメリカ。ゲイバーで働く、踊り子のルディ(アラン・カミング)は育児放棄されたダウン症のマルコ(アイザック・レイヴァ)を保護する。ルディの恋人で弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)と共にマルコを育てようとするが、ゲイカップルが親という偏見から世間はマルコと二人を引き離そうとする……

 

ネタバレありです

 

個人的な評価 ★★★★☆ (4/5)

そりゃ、感動するわな

 

予告から感動させる気 満々で気になっていた『チョコレートドーナツ』を見ました。

普通に感動はしましたよ。そりゃあ 泣ける設定テンコ盛りですもの。
 

自分的にこの映画は ルディの気高さを映画にしているなぁと思った。良くも悪くもだけれど。

だからこそルディ役のアラン・カミングが魅力的なのが良かったです。
ナヨッとしたロバート・ダウニー
Jrみたいな顔。歌に力がこもっているのも良かったなー。
調べたら『X-MEN2』のナイトクローラーの人らしい。映画冒頭のホワイトハウスで暴れまわるシーンが格好良かった記憶がある。 
ナイトクローラー
 

ただ主人公の描写に力を入れ過ぎて、他の役をおろそかにしていたかも。恋人のポールはマルコのことを どこまで思っていたのか、ダウン症の子を最後まで面倒みる覚悟がポールにあったのか、その部分が見えなかった。

ダウン症のマルコも愛嬌のある良い子 としか描かれてなかったような…… あまり手の掛かる子供でもなく、周りに順応しているし、ルディ達には法律の壁と世間の目くらいしか子育ての辛さもなく、キレイに描き過ぎではないかと思う。

 

そんなキレイに対して、3人の周りの悪意は汚さ過ぎる。母親もポールの元上司も とことん陰険で悪質。こっち側の言い分については何も描かれない。ただ悪役として登場して、ルディ達3人の株を上げるために出てきたみたいだった。

 

物語終盤「マルコが死にました」という手紙には驚いたし、容赦なく観客を突き放すなぁ と思った。だからこそ印象には残る。それでも 手紙を受け取った側が みんな感慨深げな顔して手紙を読んでいる画は、ほら やっぱりルディは正しかったでしょうみたいな 押しつけがましさが見えて嫌だった。

ただルディとポールの ちっぽけな幸せが ようやく手に入って、それから奪われたとすれば、まぁ 感動はするよね 結局あの3人がきれいすぎて、周りが悪人過ぎた。結果的にルディの気高さが前に出て、綺麗なのだけれども  どこか作り物っぽく感じた

 

大切な人が死んだら、そりゃ泣くだろうってそんな映画。とはいっても、役者もよかったし、評価できないわけではなくて。

ささのさ が捻くれているのでこんな感じになってしまいましたが、賞はいっぱい受賞している訳で、やっぱりおすすめです。

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アラン・カミングの出演作。印象がだいぶ違う。
X-MEN2 [Blu-ray]
ヒュー・ジャックマン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2013-09-04