『ロブスター』


ロブスター

 

  • 監督 ヨルゴス・ランティモス
  • 出演 コリン・ファレル
  •    レイチェル・ワイズ
  • 公開年 2016(日本)
  • 制作国 ギリシャ・フランス・アイルランド・オランダ・イギリス

 

独身が罰せられる世界。独身者はホテル付きの施設に送られ、45日以内に新しいパートナーを見つけられなければ、任意の動物の姿に変えられてしまう。

妻に捨てられた主人公は、施設に送られるも、色々あって施設から脱出。施設から離れ、独身者だけが集まる集団に加わる。そこで運命の人と巡り合うが、そこは恋愛禁止で……

シュールな雰囲気のSF恋愛ものです。

 

ネタバレありです

 

ロブスターはひっそり暮らしたい

 

個人評価 ★★★☆☆ (3/5)

 

奇妙な世界観で結構惹き込まれる映画でした。

設定はわりとガバガバなんじゃないかって思うところもありましたけど。

 

自分的にこの映画の魅力は奇妙な雰囲気にある。特に説明もなく映画が進むので、良い意味で「何やこれ……」と楽しむことができた映画でした。

ただ設定が緻密に作られているかは別で、簡単に施設から脱出できるし、誰でも使える転換装置で簡単に人を動物に変えてしまうし……。そもそも動物に変えるとはいっても、体の中のものを移し替えるだけで、生まれ変わるって訳でもなさそう。……なら、動物に変えなくて普通に独身者 殺処分で良くないか? これが駄目なのは道徳的な問題だから、実際殺してるけど、名目上 殺す代わりに動物にしてるんじゃないかって考えた。
……でもキャラクターは特に疑問に思ってないんだよな。

 

ラストは人によって意見が変わるやつで結構好き。

ヒロインが盲目で主人公も眼を潰すって、春琴抄をちょっと思い出す展開でした。
でも潰した後のシーンもないから、自分的には目を潰さずに戻って来たと思ってます。
まぁ最初ハンター女に無理して合わせるも失敗してるから、無理して合わせずに眼も潰さずとか、足の悪い男に対して偽鼻血を非難してるシーンもあるし、どっちの立場でも考えられるようになってる感じがする。

どれにしてもこの主人公は「ロブスター」みたいにひっそり生きていく感じがあって、そこに良い余韻を感じた。

 

気になった女優さんは、ホテルのメイドさん役 アリアーヌ・ラベドさん。
2
 

無感動な表情(この映画に限ってはみんな生気がない)なのに、事務的にお尻で独身者の性欲を刺激したり、実は森の独身者の内通者だったり、ダンスシーンではメイドの格好のまま踊り狂ってるし、正直ヒロインより何倍も魅力的に見えるキャラでした。

 

見た後に冷静になるとアレって思うところもあったんですが、見てる間は惹き込まれたのは本当。というか今もそこまで嫌いじゃない。

何か妙な映画を見たなー、という感じでした。


ロブスター(字幕版)
コリン・ファレル
2016-09-15


読み難いったらない でも名作
春琴抄 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎
新潮社
1951-02-02